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April 2004 アーカイブ

April 27, 2004

確信

I'M SURE I'M NOT SURE.


April 26, 2004

imagine

しゅるり。分裂と融合。繰り返す。アメーバ?不確定。しゅるり。しゅるりとグライドする。そう、大いなる浸入。カタチある液体。ただの固体は不自由で。ただの液体は頼りない。カタチある液体。ゆっくりと。でも鮮やかに。その僅かな隙間から。しゅるり。しゅるり。確実に滑り込む。グライド。グライドする。時にただ浮いていたりもする。飛んでいる一つの形。浮遊。ただ留まり漂うこと。そこが全てのスタートで。そこから滑らかに飛んでいること。もしくはグライド。しゅるり。グライド。グライド。しゅるり。しゅるり。そしてやがて救う。器官をもたない塊としての身体。触手はどこ?その細胞全部で。そう、救う。ふりをして巣食う。巣食う。巣食って、救う。分裂と融合。不定期に飛ばされる胞子。気まぐれに。だけど永続的に。胞子は飛ばされる。土をむやみに柔らかに。柔らかに。柔らかに。それが巣食われているという証。分裂と融合。しゅるり。しゅるり。グライドは続いて。しゅるり。しゅるり。しゅるり。


April 22, 2004

ちゃちなニセモノの宝石が、スキ

小さな本物をさりげなく。シックでスマートな女性の鏡です。


だけどあたしにとって宝石といえば。
やっぱり小さいとき憧れた
テラテラキラキラちゃちに輝くバカっぽいおっきなニセモノなのです。

そう、おもちゃ売り場の片隅でそれらは色とりどりに輝いて。
あたしはそれらを毎月少しずつママに買ってもらうごとに、
一歩ずつ確実に憧れのお姫様に近づいてる!と信じていました。
(各所で言ってますが、小さい頃あたしは、大きくなったら姫になろうと思ってました)


大きくなったあたしは
いくら宝石を身につけても
そう簡単には姫になれないことをさすがに知るようになりました。
それ以前に、本物の宝石は
そう簡単に買えるものでもないことも知りました。
ましてや、中世以前の姫たち
(そう、あたしのイメージする姫はいつだってボワッっていうスカートにちょうちん袖のドレスを来て、城の最上階の小窓から、民衆を眺めて微笑んでいなければならないのです)
が身につけるようなやたら大きい宝石なんて
多分日本の小市民のあたしには
一生手の届かないものだという現実も目の当たりにしました。


当たり前です。
夢ばっか見て生きてくわけにはいかないのです。
小さなダイヤのついた指輪に涙して
小さな幸せを大事に育みながら生きてくのが立派な人生ってものなのです。

わかってるんです。
一応は、わかってるんですけどね。


それでもやっぱり。
オトナになりきれないあたしはお姫様ごっこをするのが大スキで。

そんなとき身に纏いたいのはテラテラキラキラ輝く
プラスチックやガラスの宝石たちなのです。

できれば笑っちゃうくらいちゃちなやつがいい。
虚構を遊ぶためにはそれくらいでないと危険です。


考えてもみてください。
本当に姫になったら、いつかは女王にならなきゃならないんですよ?
そんなの、かわいくないじゃないですか?

ずっと姫でいるために。
あたしはニセモノを選びます。
ニセモノの世界とニセモノの宝石。
どちらも本物に必ずしも見劣りしません。
むしろ時にそれらは。
本物よりずっとずっと
デリケートでチャーミングだったりさえするのです。


これは宝石の一部を名前に貰っているあたしの
翡翠の上品な輝きに対する宣戦布告とも言えます。
憧れるけれども、超えていけるように。


ちゃちでも、めちゃめちゃに輝けるように。

April 4, 2004

ラブレターが、スキ

喋ることはあまり得意じゃなくて。
ヒトと目を合わせることも。

だからかもしれませんが、
あたしはラブレターを
一般的な人間より遙かに多く書きながら生きてきた気がします。
とはいえ、このご時世。
何も全て手書きではありません。
キーボードで叩きだされたり、右親指1つで紡ぎだされたり。
でも、とにかく、文字で。
誤解の多い、しょうもないコトバで。


おかしなもので
実際に誰かに届いたものの内容はあまりうまく思い出せません。
澱のように記憶の裏側に溜まっていくのは
届かない前提で曖昧に放りなげて
届いたのかさえ
未だうまくわからないものばかりです。


ときに目障りで
ときにうっとうしくて
でもやっぱりイトオシクテ。
あたしは、そうやって取り残されたラブレターが、スキです。


だって。
そうやって考えると。


文字になってここそこに落ちているコトバは
もしかするとだけど
もしかすると

みんな曖昧なラブレターかもしれないと思えるから


元々は
誰かを想って投げられたはずの
しょうもないラブレターだったかもしれないと


そんなくだらないモノオモイに耽ることができるからです。

そうやってラブレターを拾うと
あたしは少しだけ嬉しくなります。
少しだけ嬉しくなって
ほんのちょっとだけセツナクなって
でも
アタマに浮かんだキミに
久しぶりにラブレターを書きたくなるんです。


そう思ったきっかけは多分
目黒通りの交通表示用の電光掲示板で。
オレンジに光る文字は
「夕暮れ時 事故多発」
となんとなく書いてあったのです。

昼下がりになんとなくやられたあたしは
もっとあとになって

あれもラブレターだったのかな、と。


夕暮れに目が眩んで
踏み外して堕ちて知った柔らかなダレカの肌への讃歌なのかな、と。


そしたら急に
オレンジの文字も
文字を考えた知らない誰かも
それに気づいた全てのヒトも
気づかずにどこかで暮らすきっと静謐な美しさを今日も匂わせる受け取らない受取人も

みんなただもうイトオシクなってしまって。


そしてラブレターを。
脳裏に浮かんだキミに
どうしても書きたくなってしまったんです。

だからそう思ってこの文章も読んでくれたら。
これも、これまでのも全部、
ただのできそこないのラブレターだったと。
そしたら、少しだけ。


ラブレターを。
久しぶりに書いてみる気にはなりませんか?

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