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December 2007 アーカイブ

December 19, 2007

じゃあ相当、美しい。

不満や虚弱さは人生をより美しいものにする


(Francis Picabia)

December 14, 2007

「ウチ、寄ってく?」

「タンメンとタンタンメン、どっちがいい?」

と、同じくらいのさりげなさを装って、そう尋ねてくる男の子に対して、きたきた、予想通りの展開、と思いつつも、意外とびっくりもしてしまった年甲斐の無い自分もいたりして、びっくりどころか永田町駅の階段を駆けあがったあとのような自分の動悸に気付いてさらにびっくりしてしまったりもして、さあどうする?流れに身を任せちゃう?もうなんでもありってことにしちゃう?もうオトナだし。でも果たしてそれがオトナってことなのだろうか。この一撃は、かわしてこそオトナなんじゃないの?でもでもだからといって、一体全体どれほどのテクニックがあればこの状況の中、気まずくならずにかわせると言うのだろう。若さも無いけどそんな高等テクニックなんてもっとない。それに断ったあとのあのしょぼんとしたり、強がってみせたり、無かったことにしたりする男の子たちのあの顔。あの顔をを見てしまっては、きっとかわいそうになってしまい、すぐさま抱き締めたくなってしまう。ダメだ。それが一番ダメなんじゃないの?それにしてもあれはずるい。男の子という存在は実は女の子よりずっとずるい。女の子は確かにずるいけれど女の子がずるいのが常識なぶん、男の子がずるいのは不意打ちで、だからこそもっとずるいのだ。ああああ、今それ関係ない。考えろ、考えろ!そうこうしている間も、男の子はこちらを見てる。高速でヒートアップするあたしの脳細胞活動も知らず、男の子はまだこちらを見てる。きっとあと1秒もしないうちにどちらかは目を逸らしてしまうのだろうけれど、さてそれはどっちか、きみかわたしか、それによって勝負は半分決まるという見方もできて、そうなってくると迂闊に視線も外せないわけなんだけど見つめ合っていられるほど神経も丈夫ではなくて、言葉も出ないわ、目も動かないわで、フリーズ、してるみたいじゃんこれじゃあ、と嘆いたり焦ったりで、いよいよ事態は大詰め、タンメンか、タンタンメンか、どちらかを答えるかのようにちゃんとさりげなく答えられるか、あるいはジャージャーメン!と小悪魔的対応でかわすだけのスピードに今ちゃんと乗れているか、それともいい具合に微笑んだり、適度に照れたり、もしくは怒ったり、言葉じゃなくて目で殺す?コロシトク?さあ、どれでいく?どれがいい?迷っているうちにカウントダウンが始まって、いい予感か悪い予感かわからないドキドキで、混乱する脳みそで、夜は暗くて、今日は寒くて、パンツは黒で、明日は休みで、占いは見てなくて、運命は信じてて、めんどくさくて、もはや面白くて、でも、だって、もう、さあ、さあ、さあどうする、どうする!!!!!

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